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「ふと感じる寂しさ、孤独感を癒す本」(清流出版)

¥1,430 税込

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例えば、こんな傾向はないでしょうか?

□ 何かと忙しく動いていて、落ち着いて過ごす時間があまりない。
□ スケジュールが入っていると安心する。真っ白な予定表を見ると不安になる。
□ 何か目標に向けて頑張っていないと落ち着かない。
□ 気が付けばSNSのアプリを開いて、友達とやり取りをしている。
□ 一人でぼーっと過ごすのが苦手で、いつも何かしている。
□ ハードワーカーの傾向がある。
□ 甘いものやお酒などが日常生活には欠かせない。
□ 一人暮らしに慣れてしまって、だれかと一緒に過ごす日常が想像できない。
□ 一人になるのが怖くて、実家を離れられない。
□ いつも刺激を求めている自分がいる。
□ 人と親密になることに抵抗がある。
□ 自分のことをわかってくれる人なんて誰もいないと思っている。
□ 人に自分のことを話すのが苦手だ。
□ 恋人も友達もいるけれど、少し距離のある関係の方が安心する。
(「はじめに」より抜粋)



「寂しさ」や「孤独感」を心の内に抱えている方って意外と多いんだなあ、ということをカウンセラーというお仕事をしているとよく分かります。
家族がいるけど、ちょっと遠い存在になっていたり、友達もいるけれど何でも話せるわけでなく相手によって話題を変えていたり、職場ではできるだけプライベートを隠して過ごしていたり。
恋人がほしいのになかなかできなくて寂しさを抱えている人もいれば、パートナーはいるけど寂しい思いをされてる方も意外と多いものです。

家族がバラバラで子ども時代からずっと孤独感や寂しさを抱いてきた方もいれば、学校で孤立してしまいとても辛く寂しい時代を生き抜いてきた方もいらっしゃるでしょう。

「密な人間関係をわずらわしいと感じる一方で、誰ともつながれない生活は寂しくていやだ」と感じている現代人はけっこう多いんじゃないでしょうか。

そんな私たちの元にコロナがやってきて、ますます私たちは人と物理的にも心理的にも距離を空けるようになってしまいました。
もちろん、そのお陰で大切な人の存在に気付き、より深い関係を築けるようになった方もいらっしゃるでしょう。

しかし、在宅で仕事をする日が増え、気が付けば1日誰とも肉声でしゃべってないことに気付いてひどく寂しくなったり、友達に会いたくても気軽に会えない状況になってしまって寂しさが一気に押し寄せたり、今までワイワイやっていた仕事仲間ともオンラインで言葉を交わすようになって「なんか切ないなあ」という気分になっていたり、日常のちょっとした場面で寂しさを感じることも増えてきているのではないでしょうか。

もしかしたら今の時代、孤独を感じていたり、寂しさを抱えていたりする方ってとても多いと思うんです。

そんな方のために本書を書き下ろしました。

この本の企画はコロナよりずっと前に頂いていたのですが、ちょうどタイミングが今になりました。
多くの方に手を取っていただき、孤独感や寂しさについて理解を深め、うまく付き合っていく方法を学んでいただけたらと思うのです。



私自身もとても寂しがり屋で人がいない生活というのは考えられない性質です。
ずっと寂しかったのだけど、それに気付いたのは親友の死がきっかけであり、それを実感したのはさらにカウンセラーとして活動を始めてからでした。
ずっと寂しかったゆえに、寂しさを感じる機能がマヒしてしまっていたようです。

学生時代、一人で喫茶店に入って本を読むフリをしながら周りの常連客たちの声に耳を傾けていました。
一人でいることがなんかかっこいいように思えて、強がっていましたが、実は孤独だったのです。
実家を離れてからは一人になるのが怖くていつも恋人を作っていたし、友人と過ごすようにしていました。
「仕事」という解決策を覚えてからはずいぶんとハードワークにのめり込んだものです。
そのストレスと寂しさからかお酒にハマってドクターストップを喰らったこともありました。
そうして寂しさを「何かで埋める」ということをずっとしてきたのに、思ったほどその効果は上がりませんでした。
家族もいるのになぜかずっと寂しい思いを抱いてきたんです。

「寂しさは人を狂わす」と言われ、私もずいぶんとそこにハマっていたんだな、と思います。

その気持ちと上手に付き合えるようになったのは「ほんとうにやりたいことは何なんだ?」と自分に問いかけるようになってからです。
「ライフワーク」という言葉を使い始めた頃ですね。なので、そんな昔のことじゃないんです。

孤独感や寂しさを「何かで埋める」という「他人軸」で「依存的」な生き方を改め、「自分でそのそれを埋める」ということを始めたのです。
それまでは「人がいなかったら寂しくて死んでしまうから、人を失わないようにしよう」という思いが強かったのだろうと思います。
だから、誰かに認められるために、誰かに必要とされるために生きてきたんですよね。まさに「他人軸」です。

でも、自分がほんとうにやりたいことをやる!と決めて、それを実践していくうちにある変化が生まれました。

それは「寂しさや孤独を怖れなくなった」ということです。
だから、堂々と「俺、寂しがり屋だから」と公言することが平気になり、それが恥ずかしいこととは思わなくなりました。
もちろん、親しい人から見れば私が寂しがり屋であることは火を見るより明らかだったんですけどね。

寂しさを怖れなくなってから心の深いところにまた新たな安心感を覚えることができました。
家族とのつながりもそこからより深くなったと思いますし、周りの人との関係も変わりました。
また、それまでは出会えなかった自由に生きてる人、ライフワークを生きてる人、自分のペースで生きてる人と次々出会えるようになりました。

それだけでなく人間関係も大きく変わりました。
犠牲的に付き合っていた間柄を切ることができ、大切にしたい人、お付き合いしたい人とだけ関係を深めるようにしました。
義務的・犠牲的に請け負っていた仕事などにNoが言えるようになりました。
自分がしたいことを、自分のペースでこなせるようになってきたんです。

そして、今、気付いたのですが、その頃から友達を作るのが上手になったように思います。
「友達」とまでいかなくても、人と仲良くなるペースがめちゃくちゃ早くなりました。
だから私は今、あちこちに顔なじみの店があり、寂しいときはいつでも甘えられる人ができました。
孤独で寂しかった時代に欲しかったものが、その気持ちと上手に付き合えるようになってきたら手に入ったのです。

そしたら充実感や達成感を今まで以上に感じられるようになったし、時間やお金にも縛られなくなってきました。
不思議なことにその頃から「休暇」は増えているのに、「収入」も増えるようになったのです。

本書では触れてませんが「寂しさを癒すと収入が増える」という法則もあるのかもしれません。
これはちょっと研究する意味がありそうですね。

それ以来、私は「ライフワーク」という言葉を頻繁に使うようになり、日常的に「自己充足」を意識することを推奨するようになりました。
問題に目を向けるよりも、才能に意識を向けるほうが問題解決が早いことにも気付いて、カウンセリングの進め方も変わりました。

寂しさを埋めようとスケジュールをぴっちり埋めていた頃は全然寂しさが癒えなかったのに、自由な時間が増えてスケジュールに空白が増えてきたら逆に寂しさとうまく付き合えるようになってきたのです。

もちろん、まだまだ十分孤独感や寂しさと仲良くなったとは言えないかもしれませんが、かつての自分に比べれば雲泥の差があるように思います。

・・・。この文章、編集者さんが読まれたら「これ、本に入れてほしかったわー!!」とおっしゃるかもしれませんね。笑
すいません。今、思い付いたんです。この話。

さて、本書では孤独で寂しさをいつも抱えていた私が体験的に学んだことをベースに、多くのクライアントさんたちが教えてくれた孤独感・寂しさの心理を加えて書き下ろしました。

孤独感と寂しさの心理学的な解説から、その具体的な事例集、さらにそこから抜け出せる考え方や心のあり方を具体的なワークと事例でご紹介しています。

そしてこの本は幾度となくブログ読者の皆さんにネタを募集し、随所に織り込ませていただきました。
自分では気づけないケースを教えてもらえたり、寂しさとの上手な付き合い方を学ばせていただきました。
そんな皆様の声はすべてではないですが、抜粋して文末に「みんなの寂しさの癒し方」としてまとめさせていただきました。

寂しさ・孤独感を癒す本を、読者の皆様と一緒に作り上げたような気がしてとてもうれしいです。ご協力くださった皆さん、ありがとうございました。

この本でもまた「寂しさ・孤独感をなくす」ことを目的にしているわけではありません。
その感情はとても嫌なものかもしれないけれど、でも、すごく大切なものでもあるんです。

その感情に振り回されて自己喪失したり、自分を傷つけたりすることなく、上手に付き合っていける方法をお伝えしています。

本書を読んで一人でも多くの方が寂しさや孤独感と友達になって、より幸せな自分自身の人生を送れるようになれば最高です。

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