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「子どもの将来は「親」の自己肯定感で決まる」(実務教育出版)

¥1,650 税込

送料が別途¥180かかります。

初めての子育て本を上梓します。しかも、東京近郊のスナック「おかん」を舞台とした小説風なタッチで書き下ろしました。
こんな風に感じられている親御さんが少しでも気持ちが軽く、そして、自分に自信を持てるように書き下ろしたものです。

□ 自分は愛情が薄い親だと思う
□ もっといい母親・父親にならなければ、と思う
□ 子どもには笑顔で接したいのに、いつもつらい顔をしてしまう
□ よくほかの家と比べて「○○さんのところみたいにできていない」と思う
□ 本やネットなどの子育て情報に振り回されやすい
□ もともと自分に自信のないタイプ(自己肯定感が低いタイプ)だ
□ 子育て中にも周りの人や親の目を気にして、振り回されてしまう
□ こんな自分に育てられる子どもの将来が心配になってしまう
□ 子育て中に、どうしていいのか分からなくなることがよくある
□ 誰かに頼ることがもともと苦手で、何かとひとりで頑張ってしまう

この記事をお読みの方の中には、まだまだ子育ては先の話、という方もいらっしゃれば、すでに卒業された方、はたまた、今生はそのつもりがないかたもいらっしゃるかと思いますが、結局は「親の自己肯定感が大事なんだぜ」という話なので、どうぞ、お付き合いください。

この話は子育てについてですが、経営者や管理職の方が「部下の育成」という視点で読まれても面白いかと思います。
つまり、この話題を職場に転ずれば、「部下の将来は「上司」の自己肯定感で決まる」というタイトルになり、まんまビジネス書になるんです。



舞台は東京近郊のスナック。
そこのママは関西出身の巨漢でだみ声でとても態度がでかい人。
常連さんに買い物に行かせたり、洗い物をさせたり、ボックス席までお酒を運ばせたりするんですが、なぜか人気者。
それは、何でも話を聴いてくれる上に、適格なアドバイスをしてくれるから。
そのアドバイスは時に厳しいのですが、そこに愛があることが通じるので、ママに相談したい人たちもこぞって訪れるのです。

そんなスナックにある痩せた男が恐る恐る顔を出します。
大阪出身で、若い時に起業したものの、不況のあおりをくらい、また人に騙されたりして会社を潰し、夜逃げ同然で東京にある妻の実家近くに引っ越してきた男です。
その男「賢一」を交えて、ママの講義が始まります。

「今の大人は立派な仕事をしているにも関わらず、全然自分に自信が持てていない。
だから、子どもたちもそんな親を「見本」としてしまうから、自己肯定感がとても低い。
素直でいい子が多い一方で、自分がない子どもがたくさん生まれてしまっている。
しかも、子どもたちはルールとシステムでがんじがらめになってしまい、自由がない。」

大人たちには耳の痛い話をママは矢継ぎ早に繰り出します。
きっと皆さんも「いたっ!」と感じる話が多いかと思います。
なんせ、著者も自らパソコンを叩きながら「ママ、容赦ねーなー」と思っていたほどですから(笑)

要するに「それだけ頑張ってんねんから、もっと自分のことを認めなはれ!!」ということをママは言いたいわけです。

そして、権翌日、借金を返すために始めたパートの帰り、賢一の妻の多江がたまたまそのスナックにランチを食べに入ります。

明らかにスーパーで買ってきたと分かるきつねうどんを食べながら、再びママの講義が始まります。

多江は転校してきた娘が学校に馴染めず、あまり学校に行きたがらないことで気をもんでいます。
夫の会社が傾いて以来、借金だけでなく、近所の目や娘のこと、そして、実家近くに帰って来たのに冷たい態度の実母との関係に悩む多江の話を聴きながら、ママはただ話を聴いてくれるんです。

そして、これまた胸に刺さる言葉を多江に向かって投げかけます。

子どもに自分の価値観を押し付けすぎてはいないか?
学校には行くもの、と思い込んでいないのか?
自己肯定感が低いから、全然自分のことを認められてないのではないか?
子どもに対して罪悪感が強すぎて、自分を責めすぎているんじゃないか?

そんなママの言葉は多江の胸を付きます。
しかし、そこにはちゃんと愛があることが分かった多江。
涙を流しながらママの言葉を胸に抱き、そして、その後、時間を見つけてはそのスナックに通うようになるのです。

ママと話す時間が彼女にとって肩の荷を下ろし、自分を休める時間になると同時に、子どもや夫との向き合い方を学ぶ時間にもなっていきます。
そして「師匠!」と冗談めかしてママのことを呼ぶほどになっていくのです。

それは賢一も同じで、ちょくちょくママの元に通いながら自分を取り戻していきます。

ママは自己肯定感の重要性、親の自己肯定感が子どもに与える影響を語ります。
まずは、親が自己肯定感をあげていくことが、とても大切だ、ということに二人は気付き、ママから出された宿題に取り組んだり、夫婦で話をしたり、子どもと向き合ったりしていきます。

そして、ママの元を訪れたいろいろなお客さんの実体験を耳にしていくのです。
「不登校」「いじめ」「精神的に不安定な子ども」「子どもの受験」「子どもをうまく愛せない親」「周りの子と比べてしまう親」などの問題とどう向き合えばいいのかが、ママの口を通して語られます。

そこから「子どもの自己肯定感をあげるにはどんな言葉がけをしたらいいのか?」「子どもの未来をデザインするにはどうしたらいいか?」などの話が展開されます。

皆さんは子どもを褒めることを良いことだと思いますか?それともあまり褒めすぎるのは良くないことだと思いますか?

そのこともママの口を通して語られます。

子どもの「個性」をどうしたら大切にできるか?は親としてとても気を揉むテーマだと思うんです。

子どもの個性は大事にしたい、けれど、社会性も身に着けてほしい、学校には通って欲しい、そうした思いは「愛」から生まれてくるだけに、葛藤も強くなりやすいんですね。

そこは親のあり方が本当に問われる場面だと思うのです。

だからこそ、改めて、子どもの自己肯定感を高めるには親が何をしたらいいのか?についてママは熱く語るのです。

子どもはママやパパのことが無条件で大好きです。
だからこそ、ママやパパに笑っていてほしいし、逆に辛そうな顔をしていると子どもは自分のせいだと思い込んでしまいます。

だから、親がまず幸せになることが大事なんですよね。

子どものために、と思って苦悩の表情を浮かべているのは、実は、子どものためになっていないんですね。
子どものために、と思うのであれば、やはり親は子どもの前で笑顔でいてあげたいのです。
そのためには親自身がどう生きるか?ということが重要なテーマだと思うのです。

子どもの存在に振り回され、犠牲ばかりしているのでは、自分を放置してしまい、笑顔がなくなっていきます。
一方、子どもを放置して、自分のことばかりしているのは罪悪感を募らせます。
そのバランス感覚がとても難しいのですが、ママはどんな風にそこを扱えと言うのでしょう?

そして、ママと多江の会話はお金や仕事のこと、さらにはシングルマザー/ファザーについてのお話まで幅広い展開を見せていきます。

でも、一貫してママが語ることは

「大丈夫や。親のあんたが悩むってことは、子どもに対して十分な愛情がある証拠や」

「あんた、それだけ頑張ってるんやから、もっと自分のことを認めてあげたらよろしいねん」

「あんたの笑顔が子どもの笑顔になるんや。せやから、あんたがやりたいことやってどんどん幸せになっていくことが子どもにとっての一番の教育や」

ということなのです。

本書では子どもにどういう風に接しなさい、という具体的な「提案」はあまり書かれていません。褒めろ!受け入れろ!価値を認めろ!という程度です。
なぜならば、親にも子どもにも個性があるので、まずは「やり方」よりも「あり方」の方が大事だと考えた故です。
とはいえ、それぞれの具体例を通じて「こういう風に行動したらええねん」「こういう風に考えたらどないや」とう話もふんだんに出てくるので、今、現実に迷っていらっしゃる方には大いに参考になると思います。

さて、肝心の物語は多江と賢一が徐々に自分を取り戻し、自己肯定感をあげていくにつれて、徐々に夫婦の関係、そして、親子関係が改善していきます。
そして、お互いにそれぞれ自分がやりたいことを見つけ、その道に進むようになります。
すると子どもたちもまた自分らしい生き方を取り戻し、笑顔で暮らせるようになっていくのです。

もちろん、きれいごとに見えるかもしれませんが、私はそんなきれいごとが大好きなので、ハッピーエンドな物語にさせていただきました。



ここだけの話、なのですが、エピローグに描かれている物語は私がよくセミナーや個人セッションで使うイメージワークを土台にしています。
ライフワークやヴィジョンを描く際に用いる語りです。
なので、そこだけ繰り返し読んで頂くと「引き寄せの法則」的なことが起きるかもしれない、と思って、最後に紹介させていただきす。

みなさんからの感想、ぜひ、お寄せください。

また、子育てに悩む友人や知人がいらっしゃいましたら、ぜひ、ご紹介頂けましたら幸いです。

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